貸会議室もその種類によって金額は様々です。

大手上場企業の関連会社運営の貸会議室は一般的に高価。

何しろ社員の給料が高いですから、高く貸さないと給料が払えません。
その為にはどうするか？

大企業でしか出来ないことをやります。
・部屋が広い上にゆったりした配置
・インテリアに拘り高級感を出す
・大型プロジェクター等設備も一通りのものを揃える
・受付嬢や接遇要員を配置する
等々

部屋が広いと言う点が特徴です。何しろ大きな部屋を貸そうが、小さな部屋を貸そうが
人件費はあまり変わりません。
日本で一番高くつくのは人件費。
それを節約するには大きな部屋を貸す方が有利なのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

それより資金力のない、地元不動産業が運営する会議室は？

まず、規模では大企業のような広い部屋は確保できません。
しかし、室内を豪華に飾ることは出来ます。
その為、結構お値段は良い値が付けられます。

何故なら折角大企業が高く設定している相場を壊すよりは、部屋のサイズを
少し小さくするだけで十分に需要があるからです。

小さめの部屋も用意できます。
需要は大きな部屋ばかりではありません。

喫茶店では周囲に話が聞こえてしまう　というのを嫌がる客はいます。

小さな部屋は地元の小さいビルのオーナーから借り上げて調達します。
小さいビルのオーナーは自分で何か商売すると言う事が嫌いというタイプが結構いて
より大きな不動産屋に運営を任せてしまうのです。

そして、中には小さなビルのオーナーが自分で運営する貸会議室というのもあります。

この場合の特長は、「会議室を借り上げて」と云う事が無い為、その分安いのです。
価格競争力があります。

その反面、部屋を沢山は持っていません。

元々が小さなビルのオーナーです。
本来はオフィースとして貸して安定した収入を得たいのですが、テナントが決まるまで
短期の小遣い稼ぎにやっているところが多いのです。

値段の安さが売り物ですから、設備は華美を廃し、機能重視となっています。
かといって汚れているとかではありません。小奇麗にしてあります。

さて、そう言った背景を理解した上で相場を眺めてみましょう。

４～６人部屋
　２，６２５円～５，２５０円／時間　大企業の関連会社が手を出さない分野です。
　同じ設備であれば小さなビルの直営の方が安いのですが、不動産は二つと
　同じものがないので、その立地環境によっても値段は前後します。

８～２０人部屋
　４，２００～１０，０００円／時間　この大きさは先ほどの３タイプの企業が入り乱れて
　いる戦場です。
　大企業は出来るだけ豪華に作り、小オーナーは価格重視です。

２５人以上
　１０，０００円／時間～　大企業と地元大手の不動産業の分野です。
　ほとんどの部屋が豪華に作られています。
　ここではあまり価格競争は行われません。

こう見てくると一つ気が付くことがあります。

一人当たりの単価が部屋が広い方が高くなっている。

４～６人部屋ですと　７００～９００円／人・時間
８～２０人部屋では５００～６００円／人・時間
２５人以上ですと　３００円～５００円／人・時間
となってしまいます。

結局広い部屋は少しくらい豪華にしても、
・予約管理の人件費が割安。
・部屋としての設備（壁の仕切りや冷暖房等）が割安
という理由で安くなるのです。

しかし見てきたように絶対額では小さい部屋の方が安い。

無理して人数を増やし大きな部屋で会議することは無用です。

機能重視なのか、豪華に飾りたいのか、
場所は何処の近くが良いのか
と言った総合的な見地で先ずイメージを描いた上で、
その中で比較して安い会議室を選びましょう。

無駄な出費をするのであればその分従業員の給料に回しましょう。